【岐阜県高校入試・理科】太陽と黒点の問題をマンガでわかりやすく解説!

岐阜県高校入試・理科学習記事|太陽と黒点をマンガで学ぶ
岐阜県高校入試 × 中学理科復習

太陽の復習

今回は「岐阜県 令和7年度理科」の大問1を使って、太陽の黒点と自転について復習していきましょう!

まずは問題を見てみよう

図1は、連続した5日間の午後1時に、天体望遠鏡と太陽投影板で太陽を観察したときの黒点のスケッチです。1日目・3日目・5日目を比べると、黒点が少しずつ同じ方向に移動しているように見えます。

岐阜県高校入試の理科の問題
岐阜県の入試問題

この問題の答え

(1)の正解は
太陽は、高温の気体でできています。

(2)の正解は
黒点が一方向に動いて見えるのは、太陽が自転しているからです。

でも、この記事はここからが本番

答えだけなら数秒で終わります。けれど、この問題には次のような大事な復習ポイントが詰まっています。

  • 太陽は何でできているのか
  • 黒点はなぜ黒く見えるのか
  • なぜ「自転」と言い切れるのか
  • 中学理科で習う水素ヘリウムとどうつながるのか

マンガでつかもう① 観察から「自転」へ

まずは、問題の入り口になっている「黒点が動いて見える」という現象をマンガで確認します。ここで大切なのは、毎日同じ時刻に観察していることです。これが、ただの見かけの動きと、太陽自身の動きを見分けるヒントになります。

黒点観察、よくある誤解、同じ時刻に観察する意味、太陽の自転
黒点観察、よくある誤解、同じ時刻に観察する意味、太陽の自転

コマ1:まずは観察

最初のコマでは、太陽投影板に映した太陽の像に、黒い点が見えています。これが黒点です。1日目、3日目、5日目の位置を比べると、黒点が少しずつ横へ動いているように見えます。

コマ2:よくある勘違い

「太陽が空の中を動いているからじゃないの?」と思うのは自然です。実際、太陽は朝に東からのぼり、夕方に西へしずむように見えます。けれどそれは、地球の自転によって起こる日周運動という見かけの動きです。

地球の自転と日周運動のイメージ図

地球の自転によって、太陽が東からのぼり西へしずむように見える日周運動のイメージ図

コマ3:同じ時刻に観察していることが決め手

この問題では、毎日午後1時に観察しています。つまり、時刻をそろえているので、日周運動の影響は取り除かれています。それでも位置が変わっているなら、原因は太陽の側にある、と考えられます。

コマ4:結論は「太陽の自転」

そこで答えは、太陽が自分の軸を中心に回る自転です。黒点は、その自転を遠くから見せてくれる目印のようなものです。小さな黒い点なのに、太陽の動きを教えてくれる。なかなか渋い働き者です。

マンガでつかもう② 太陽は何でできている? 黒点はなぜ黒い?

次は、太陽そのものの正体に迫ります。入試では「高温の気体」と答えれば十分ですが、記事としてはそこから一歩先へ進みます。太陽の主な成分は何か、エネルギーはどこから来るのか、黒点はなぜ黒く見えるのかを見ていきます。

太陽の成分、水素からヘリウムへの変化、黒点が周りより低温で暗く見えること
太陽の成分、水素からヘリウムへの変化、黒点が周りより低温で暗く見えること

コマ5:太陽の主役は水素とヘリウム

中学の化学では、物質や元素を学びます。そこで出てくる水素ヘリウムは、太陽を考えるときにも超重要です。太陽は主に水素とヘリウムからできています。地球では酸素や窒素の方が身近ですが、宇宙全体で見ると、水素はとても多い元素です。

「太陽は高温の気体でできている」という選択肢が正しいのは、まさにここにつながっています。太陽は岩石のかたまりでも、液体の海でもなく、主に水素やヘリウムからなる高温のガス状の天体なのです。

コマ6:太陽のエネルギーのもと

太陽の中心では、水素が集まってヘリウムに変わる「核融合反応」が起こっています。このとき、非常に大きなエネルギーが生まれます。少し難しい人は、「太陽は水素を材料にして、核融合によってヘリウムを作りながら、光や熱のもとになるエネルギーを出している」と押さえるとよいでしょう。

ここで大切なのは、地上の火とは仕組みがちがうという点です。コンロの火は、物質が酸素と結びつく化学変化(燃焼)ですが、太陽で起こっている核融合は、原子そのものが変化する現象です。そのため、太陽は単なる「燃えている火の玉」ではなく、まったく別のしくみでエネルギーを生み出している天体なのです。

太陽の核融合のイメージ図
太陽の核融合のイメージ図。水素の原子核が集まってヘリウムの原子核になるときに、エネルギーが生まれる。

コマ7:黒点は「冷たい点」ではなく「周りより低温な部分」

黒点は真っ黒な穴ではありません。周りの表面よりも温度が低いため、相対的に暗く見えている部分です。周りが約6000℃、黒点が約4000℃。数字だけ見ると、どちらも十分すぎる高温です。

つまり、選択肢イの「黒点の温度は周りより高い」は誤りです。正しくは、周りより低いです。

覚えておきたい数字

  • 太陽の表面温度:約6000℃
  • 黒点の温度:約4000℃
  • 太陽の直径:地球の約109倍
  • 太陽の質量:地球の約33万倍

4000℃でも十分すぎるほど熱いのに、太陽では「周りより低い」と言われるあたり、スケールがもう人間の生活感覚を置いていきます。

マンガでつかもう③ 太陽のスケールと復習ポイント

最後は、太陽のスケール感と、今回の復習ポイントを整理します。ここではテスト対策だけでなく、「なぜそう見えるのか」を考えること自体が理科の楽しさだ、というメッセージも入っています。

太陽の大きさの比較、復習ポイントのまとめ
太陽の大きさ、要点整理

コマ8:太陽は地球より、かなり、かなり大きい

問題の選択肢アには「太陽の直径は地球の直径の約10倍」とありますが、これは間違いです。実際は、太陽の直径は地球の約109倍です。10倍でも大きそうですが、実際はそのさらに向こう側です。

体積で考えると、太陽の中には地球が約130万個入るくらいです。質量は約33万倍。太陽は、地球よりちょっと大きい星ではなく、桁違いに巨大な恒星です。

恒星と惑星と衛星の復習イラスト
恒星と惑星と衛星の復習

コマ9:今日のポイントまとめ

  • 太陽は主に水素ヘリウムからできている。
  • 太陽は高温の気体からなる恒星である。
  • 黒点は周りより温度が低いため暗く見える。
  • 黒点が一方向に移動して見えるのは、太陽が自転しているからである。

コマ10:「なぜそう見えるのか」を考える

理科がおもしろくなる瞬間は、「答えを覚えたとき」よりも「なぜそう見えるのかが分かったとき」にやってきます。黒点の移動を見て、ただ「自転」と暗記するのではなく、同じ時刻に観察しているから日周運動ではないと考えられるようになると、一気に本物の理解に近づきます。

おわり

黒点は、ただの黒い点ではありません。太陽の表面の温度差を示し、さらに太陽が自分で回転していることまで教えてくれるサインです。

そしてこの1題には、天体分野だけでなく、化学で学ぶ水素やヘリウム、物質の見方、温度の考え方までつながっています。入試問題は「正解を当てるための問題」でもありますが、それ以上に、自然の見え方を一段深くしてくれる入り口でもあります。

最後にひとこと

黒い点を追いかけるだけで、太陽の正体や動きまでわかる。
そんなところが、理科のいいところです。

LINEで気軽に学習相談する
理系講師 西濱大将
まずは無料体験授業へ。

各学年、人数限定での受付です。お申し込みはお早めに。

庄内教室 開校記念!対面入会金無料キャンペーン実施中

\ 最新情報をチェック /

  • X